私の姉は現在職業訓練校に通っています。本人はあまりこのことについて話したがらないのですが、母からポツリポツリ聞いたところによると、どうも大学を出てから就職した会社で上手くいかず、何だかんだあって結局は退職したとのことです。
私の姉は結構昔から優秀な人で、大概のことは難なくこなしていました。それだけに社会人になってからの挫折は本人的にはキツイものがあるだろうなぁと思っていました。
ですが、しばらく様子を見ていると、どうもそこまで落ち込んでいる様子は無く、むしと姉はどこか活き活きと訓練校に通っているのだということが分かってきました。
我が家は帰宅の遅い父を除いて、母と姉と私で毎晩食事をする習慣がありますが、そこでの会話も学校での出来事が多く登場するようになってきたのです。
曰く「授業は難しいけど、何だか学生に戻ったみたいで楽しい」とか、「トイレの鍵をかけ忘れ、開けられてしまう経験ってみんなあるよね？」と訓練校の友人と話して盛り上がったなど、会社勤めしていたころの「死んだ魚のような目」をしていた人とは思えないほど、毎日が充実している様子をうかがわせています。
まぁ、食事の際に訓練校のトイレのカギトラブルのことを出すのは正直どうかと思いますが、そんな些細なことも気にならないほど、きっと姉は今が楽しいのでしょう。
このまま本格的に立ち直ってくれればいいなと、私も母も願っているのです。